Managing Nonprofit

2019年9月18日

特定非営利活動法人シブヤ大学を設立し、活動を始めた2006年。日本社会において、非営利組織はまだ一般的ではありませんでした。
行政にとっては下請け、企業にとっては寄付を与える対象であり、若い人たちにとっては就職の選択肢にすらなりえない存在。それが、このわずか10年余りの間に、行政や企業のパートナーとして創造的なプロジェクトに取り組み、若い人たちの就職や転職の選択肢の一つになったのです。
私自身その変化やスピードに驚くと同時に社会の新しい価値観、その潮流の本質的な力強さを確信しています。

しかし一方で、日本の非営利組織、そしてそれを取り巻く環境は、依然として未成熟であり、まだまだ発展途上だと感じています。
リーダーの想いばかりが先行し、財務基盤がぜい弱な組織。
事業規模を先行し過ぎた結果、本来の価値やミッションを見失いかけている事業。そして、その領域でプロフェッショナルを目指す若い人たちにとって、自らのキャリアパスが不明瞭だということも重要な課題です。

この国の非営利組織にとって、解決すべき課題は山積みですが、この10年の社会の変化、そして今後の日本社会の行く末に想像を巡らせるならば、非営利組織のさらなる活躍が求められるのは、自明です。

私たち Managing Nonprofit は、これまでの実践を通じ培った、非営利組織経営の技術に磨きをかけながら教育、福祉、まちづくりなど、様々な分野に想いをもって取り組む人々と共に、これから社会のモデルとなるような、卓越した成果をあげるプロジェクトや非営利組織を創っていきます。
そして、それらの機会を、この道を志す若い人々と共にすることで、彼らのプロフェッショナルとしての成長に寄与します。

Managing Nonprofit
代表理事 左京 泰明